「ローリングストック」という考え方

農林水産省「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」によると推奨する備蓄量は、「最低3日分、大規模災害に備えてできれば1週間分」だそうです。しかし、思い切ってそれだけものものを今準備したとして、定期的に「消費期限が切れていないか」「使い方や食べ方を確認しておく」といったことをしないと、いざという時に役立てることができません。

そこで近年、備蓄の新しい方法として提唱されているのが、日常の中に食料備蓄を取り込む「ローリングストック」という考え方です。一般財団法人 日本気象協会の「ローリングストックについて」によると、つまり「普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく」わけです。

例えば、「レトルト品を常に数日分常備する」と決めて準備したら、それらはいつ食べてもよいが、使ったらその分は必ず補充する、というふうに習慣づけておけばいいのです。こうすることで、食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができます。

なお、カセットコンロのガスや、乾電池、ウェットティッシュといった災害時に役立つ生活用品も、この方法でストックしておくと、こちらもいざという時に困らないで済むかもしれません。