「気力」を高めることがカギ
難波氏が提唱するのは、「健康ベース」という考え方。ベースとは平常時の身体状況です。そのベースを上げることこそが健康的な生活を送るためのポイントになるのだそうです。
肩こりで例えると、健康ベースが高い人が肩を酷使して、一時的に肩がこったとしても、しばらくすると肩がこっていない通常の状態に戻ります。
逆に健康ベースが低い人は、マッサージを受けてもしばらくするとまた肩こりの状態に戻ってしまいます。「肩がこった状態」がベースになってしまっているのです。ベースはその人の基本であり、実力でもあります。
健康ベースは総合力で、「栄養を十分に取る」「質の良い睡眠を取る」「気力を高める」といったことが重要です。
気力を高めることは「何となく体がだるい」とか「なんか鬱っぽい」、「疲労感がとれない」といった不定愁訴を改善するカギにもなります。
特に、現在のように話題がCOVID-19一色で、神経がまいっているときにもおすすめです。
「気力を高める」ために必要となるのが、
① 呼吸の質を高めること
② 経絡の流れを整えること
です。
まず、呼吸の質を高めるために《前半》で紹介した「完全呼吸エクササイズ」が有効です。