6週連続の20%超え。笑点の高視聴率は日テレの業績にも貢献する?
19日に放送された「笑点」の平均視聴率が24.1%を記録。なんと6週連続で20%超えを果たしたそうです(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
笑点は、みなさまご承知のとおり、毎週日曜日の夕方17時半から日本テレビホールディングス(9404)=以下、日テレHDの中核企業である日本テレビ放送網系列で放送されています。
快進撃のスタートは、5月15日の放送から。この日、落語家の桂歌丸さんが番組の最後に翌週22日の生放送をもって司会を勇退すると表明(歌丸さんの勇退そのものは、この日の放送分が公開収録された5月1日に明らかになっていました)、視聴率は20.1%を記録しました。そして22日、歌丸さんが最後の司会を務めた生放送では27.1%、さらに29日、歌丸さんから司会を受け継いだ春風亭昇太さんの記念すべき初司会はなんと、今世紀最高となる28.1%を記録したのです。その後も、6月5日が22.8%、12日23.2%、19日24.1%と軒並み高視聴率をたたき出しています。
司会交代以外にも、林家三平さんの大喜利コーナー加入や、レギュラーを務める林家たい平さんが8月の「24時間テレビ」のチャリティーマラソンランナーに決定したこと、三遊亭円楽さんのスキャンダル報道など、次々と話題を集めていることも高視聴率をキープする要因となっているようです。
さて、日テレHDの2016年3月期の売上高は対前期比14.4%増の4,147億円、営業利益は同25.5%増の531億円と、増収増益でした。高視聴率を背景に広告収入が増加した日テレの好業績がグループ全体の業績をけん引したものです。
2017年3月期の会社計画は、売上高が対前期比0.3%増の4,160億円に対し、営業利益は同13.5%減の460億円。広告収入は通期で微増を計画しているものの、リオ五輪の放映権料などにより減益を見込んでいます。現在民放各社で視聴率トップを走る日テレですが、笑点の高視聴率がこのまま続けば、広告収入のさらなる増加も期待できるかもしれません。
まとめ
なお、東京ではすでに終了していますが、7月から9月にかけて「笑点 放送50周年特別記念展」が、京都高島屋・横浜高島屋・大阪高島屋を巡回。会場では、記念展限定の九谷焼や雷おこしなど、お値段はちょっとお高め(?)ですが、コアなファンでなくても欲しくなるようなグッズがたくさん発売されるようですよ。
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LIMO編集部