すぐにベテラン店員さんがそれを清算するため、筆者に「申し訳ございません、少々お待ちください」と声をかけてレジを開けて返金したところ、旦那さんが「なんでこんなことになるんだよ。レジ打ちの教育くらいしっかりしておけよ。こんなにもぼったくろうとしてたのか!」と罵声を飛ばします。すると奥さんもやってきて、「いつも使っているのになんでこんな仕打ちに合わないといけないの」と声を荒げます。
「ほかのお客様もいらっしゃいますので、一度こちらに」と言った店員さんの言葉を聞かず、最終的には「こんなにぼったくろうとしてたんだから全部チャラだろう(全額お店が負担するべきだろう)」と言っているのが聞こえました。夫婦2人が交互に話をするため、店員さんと店長さんらしき男性が何度抑えようとしても話を聞いてもらえません。
最終的にどう対処したのかは不明ですが、彼らが言うようにぼったくろうとしていたワケではないでしょう。また、すぐにミスを認めて返金していたにもかかわらずこのような騒ぎ立てるのは、あまりに不当な要求ではないでしょうか。
「ウチまで来い!」「書面で謝れ!」
次は通販化粧品メーカーで働くAさんから聞いた話です。ある日、商品が到着したときに容器が割れていたと電話が入りました。1本8,000円程度の化粧水のビンが割れていたという申し出で、商品購入者自身でなくその夫だと名乗る男性からの電話でした。Aさんはすぐに謝罪し「商品を再送いたします」と伝えたのですが、それだけでは収まりませんでした。
「本当は今日から使える予定だったのだから、早く自宅まで持ってこい」「きちんと書面に起こして謝罪するのが常識」「おたくのようなイメージが大事な企業がそんな対応でいいのか」などとまくしたててきたのです。