給与天引きで健康保険料や住民税の存在をすっかり忘れていた、または甘く見積もっていたところに高額な請求が来ると、老後の資金計画が大幅に狂うこともあるでしょう。老後の生活費を計算するときには、定年直後の保険料や税金をどれだけ正確に把握できるかがポイントになってくるのです。

いくらかかる? 健康保険料や住民税のシミュレーション

「健康保険料や住民税が高額になる」といわれても、いくらくらいになるのかピンとこないという人もいるのではないでしょうか。

たとえば「東京都江戸川区に居住・60歳・前年の給与所得額600万円・国民健康保険加入者数1人」という条件の場合、「江戸川区国民健康保険料シミュレーション」で算出してみると、年間保険料の見込額は73万2957円になります。(※2019年2月末現在)

1カ月あたりの保険料は6万1079円。ただし、国民健康保険料は6月~翌3月の10カ月で納付するため、1回あたりの納付額は7万3295円です。もちろん、年金生活に入って収入が下がれば翌年の保険料も下がりますが、これだけ高額だとうっかり忘れていた場合にかなり生活に響いてくると思いませんか?

市区町村などがネット上で公開しているシミュレーターを使えば、簡単に健康保険料や住民税の金額が計算できるので、一度シミュレーションしてみましょう。居住する市区町村によって金額が異なるケースがあるので、自分の居住地域のシミュレーターを利用してくださいね。