2019年の映画興行収入は3年ぶり過去最高を更新

やや古いニュースになりますが、昨年(2019年)の日本国内における映画興行収入は約2,611億円となり、過去最高を記録しました(全作品の興行収入発表を開始した2000年以降)。これは前年(2018年)から+17%強増の記録的な増加です。また、従前の最高記録は2016年の2,355億円でしたので、それを約+11%上回る金額となりました。

2017年~2018年は高水準ながらも減少傾向となっていたため、再び勢いを取り戻したと言っていいでしょう。ちなみに、直近5年間の興行収入は以下の通りです(カッコ内は前年比)。

  • 2015年:2,171億円(+4.9%増)
  • 2016年:2,355億円(+8.5%増)
  • 2017年:2,285億円(▲2.9%減)
  • 2018年:2,225億円(▲2.7%減)
  • 2019年:2,611億円(+17.4%増)

2019年の快進撃を支えた「天気の子」など相次ぐ大ヒット作の誕生

まず、2019年の快進撃を支えた要因を振り返ると、何と言っても、大ヒット作が連発したことが挙げられます。「天気の子」が記録的大ヒットになったことに加え、「アナと雪の女王2」「アラジン」「トイ・ストーリー4」などが立て続けに大ヒットしました。

また、2018年11月に公開された伝説のロックバンド・クイーン(Queen)の活動記録映画「ボヘミアン・ラプソディ」も異例のロングランとなって貢献した模様です。