こうしてみると夫婦での分担がうまくいっているようですが、「お互いに自由時間を持てるよう、作業分担のバランスを何度も調整して今の形になった」とAさんが言うように、最初は日本の多くの家庭と同様、家事・育児がAさんに偏ってしまったのだそう。

それでは勉強の時間も取れずに、キャリアアップのチャンスを逃してしまうと考えたAさんは夫婦で何度も話し合い、お互いに満足のいく時間の使い方ができるように努力したのだとか。

「仕事にも勉強にもちゃんと取り組みたいから遠慮なく要望は伝えた。でも、こんな家庭を作りたいという同じ目標に向かって2人で頑張っているのだから、お互いに厳しい要求が出るのも当たり前。そういう考え方が共有できる人がパートナーで良かったと思っている」と話してくれました。

夢だった本の出版、社会人留学も経験

現在は自身でPR・広報支援事業を起こし、企業のオウンドメディア運営やプレスリリース作成、イベントの企画運営などを請け負う会社の社長として活躍するBさん。彼女は新卒でIT企業に入社し、営業として数々の企業に自社システムの提案をしてきました。

そんなBさんは、28歳で会社を辞めイギリスへ社会人留学。「学生の頃から留学したいとずっと思っていたけれど、実家にはお金がなく学生時代には留学ができなかった。そのときの悔いが社会人になってもずっと残っていて、25歳のときに思い切って大学のときにお世話になった教授に相談した」と言います。