ある日、TさんはTwitterで「深センの病院で働く甥がいうには、すでに私たちは知らないうちにコロナウィルスに罹っている。コロナウィルスは熱に弱く26度から27度の熱で死滅するのでお茶などを多めにとるべき」という大量のイイネが付いた呟きを目にしました。イイネの数も多く、海外の医療現場からの声が届いていると感じたTさんでしたが、翌日「あの情報はデマです!26度で死滅するのであればウィルスが体内に入った瞬間勝てるのでは?」という呟きを発見。改めて「イイネが多いからといって正しい情報ではない」ということを考えたそう。

その日は特にアクションを起こさなかったTさんですが、数日後、ママ友LINEに長文の投稿がありました。

「メッセージは『医療関係に勤めている方からコロナウィルスの対策情報をいただきました』という一文からはじまっていたのですが、内容は先日見たデマメールとほぼ同じ。ただ、深センの部分が「福岡の医大の方」になっていたため、おかしいと思いながらも「ママ友が直接医療関係者に聞いた情報なら似ていてもこちらは真実なのかも?」と混乱したそうです。Tさんが返信に悩んでいると、別のママがニュース記事を添付。「この情報、どこから回ってきたの?この案件じゃないかな?」と返信すると、発信者は「園のグループメールにきたものなの!確認する!」と返答しました。

結局、デマはTさんがTwitterで見たものと同じものが少しずつ形を変えたものだったことが判明。発信者のママからは謝罪がありましたが、「大切な方に教えてあげてください」という一文に踊らされてしまったとのことでした。 

「良かれと思って」で済ませてはいけない

全くの善意だったため、グループ内では笑い話で済んだというTさんですが、一点気になったことが。それは、回ってきた文章であるにもかかわらず、ママ友があたかも自分が医療関係の方から「直接」聞いたように送信してしまった点でした。「ママ友から回ってきたんだけど」といわれればすぐにデマと気づけたというTさん。身近な人が入手した専門家からの情報と感じてしまうところがデマの怖さだと思ったそうです。