検査を受けたいのは小さな確率が大きく感じられるからかも

日本中で確認されている罹患者は千人程度ですが、検査を受けていない人も罹患している可能性があるので、全くの勘ですが、罹患している人は1万人位でしょうか。大雑把に日本の人口を1億人だとすると、1万人に1人というイメージですね。以下では、その前提で考えて行きます。

筆者は重症者ではありません。その場合、新型コロナに罹患している確率は1万分の1ということになります。筆者は高齢者でもありませんし、心臓等々に持病を抱えているわけではありませんので、仮に罹患していたとしても重症化する確率は高くないようです。その場合、筆者が重症者になる確率は数万分の1でしょう。

そんな小さな確率でしか重症化しないのに、金と時間を使って検査を受けに行くのはコストに見合わないでしょう。金と時間だけではありません。検査を受けるためには病院の待合室で何時間も過ごさなくてはならず、その間に罹患する可能性は決して小さくないのです。何といっても、待合室は日本中で一番患者と接近しやすい場所なのですから。

人間は、とても小さな確率は実際以上に大きく感じるものだそうです。飛行機が落ちるのが怖くて飛行機に乗りたくない、という人が多いのは、まさにそうした錯覚のせいですね。

今ひとつ問題なのは、検査が陰性だとしても、罹患していないとは断言できないことです。検査が間違えている可能性も少しはあるでしょうし、検査時点では潜伏期間で検査後にウイルスが増殖したのかもしれませんし、検査時に病院の待合室で感染したかもしれません。

つまり、「1万分の1の確率で罹患しているかもしれず、不安だから検査を受けた」のに、「罹患している確率は1万分の1よりは少し小さい」ということがわかるだけなのです。そのために検査を受けるのは、筆者は避けたいですね。