マスク出品禁止で懸念されること

マスクの転売が法律で禁止されたのは大きな一歩でしょう。しかし、これで懸念材料が完全に消えたわけではないと筆者は考えています。これまでのフリマアプリの歴史や筆者の経験から考えると、抜け道ができてしまう可能性も否定できません。

具体的には以下の2つです。

マスクを「おまけ」にする

今回禁止されているのはあくまで「マスク」の転売です。もしセット売りされたらどう規制するのだろうと思いました。これに関しては、メルカリやラクマでは「抱き合わせ商品の出品も禁止」としているのでいいのですが、マスクが「おまけ」だったらどうなるのでしょう。

もしかしたら、出品者が「マスクはあくまでおまけです」と主張することがあるかもしれません。例えば、Tシャツにおまけとしてマスクがついて5,000円で販売されていたとします。出品者に「Tシャツに5,000円の価値があるんです」と言われたら、どう答えればいいのでしょう。

もちろんフリマアプリのプラットフォーマー側は、過去の相場データからTシャツの相場を弾き出すことも可能です。でも「このTシャツにはプレミアがついていて」と出品者が主張する可能性もあります。こうなってくると、もはや取り締まるのも困難になってくるのではないか。この点が心配です。