マンションを買うと婚活は有利?不利?

ではマンションを購入することは、結婚に不利でしょうか?それとも有利でしょうか?

マンションやマイホームを買っただけではなく、買うという「決断をした理由」によって変わってくるでしょう。

「家賃を払うなら買った方がいい。生活スタイルが変わったときに売却もしやすいように人気がある街で、駅から徒歩5分の物件を購入した」と、不動産に詳しく買い替え前提で購入されていらっしゃる方もおりますね。

結婚する、子どもが生まれる、転勤といった変化に対応して買い替えるつもりで購入しているのであれば、決まったお相手ができたときも相手と話し合ってどこに住むのか決めていけます。

そういう場合は、マンションをお持ちであることをプラスに受け取る方もいるかもしれません。

しかし、結婚する相手がその家に住む前提の場合、婚活で持ち家は不利です。30歳ぐらいで家を購入した独身者の中には「定年退職時には住宅ローンを完済していたいから」という理由で購入した方もいるでしょう。

退職するまでその家に住む前提ということは、結婚相手にはその家に住んでもらいたいということですよね。相手が家も気に入る可能性はあまり高くないのです。

相手も住まいに条件はあります。例えば三鷹駅徒歩10分の家を買った男性が、新木場勤務の女性と交際したとします。彼女が三鷹から通うとしたら、勤務時間は1時間半ぐらいになり遠いのです。また、住まいの設備や環境にもそれぞれ希望があります。

婚活の仕事をしていると「息子に嫁が来るように二世帯住宅を建てた」とか「モテないから結婚できるようにマイホームを買った」と、家を買えば女性からモテる、婚活が有利になると思い込んでいる男性や親世代が多いことに気付きます。しかし、買ってプラスになるケースは少ないのです。

資産価値があるとか、たまたま偶然相手もその家を気に入るとかそういう場合でなければ難しいでしょう。

まだ、ペットの方が婚活には有利です。

田中 菊乃