2. 「笑うこと」を心がける
行動経済学ではまた、お笑い(コメディー)の動画を観るとその後の集中力や作業効率が上がることが明らかになっています。
2014年の英ウォーリック大学・Andrew Oswald教授らは次のような実験を行いました。
学生170人を、コメディーの映像を見せるグループと、作業効率アップに影響を与えないような映像を見せるグループに分け、映像視聴終了後に足し算を行ってもらったところ、コメディーの映像を見たグループの方が正解率が高かったという結果が得られました。
このことから、笑うことは(幸福度を高めて)集中力や作業効率を高めることに寄与することが分かります。
おわりに
行動経済学の研究結果は少し難しく感じたかもしれませんが、こうした調査や実験で示された結果を参考にする価値は十分にあるのではないでしょうか。
「他人を気にしない」、「お笑いを見る」ということを日々実践して、自分の満足度や幸福感を上げることでお金持ちへの第一歩を踏み出していきましょう。
【参考文献】
『Relative Pay and Labor Supply』(2015年、シカゴ大学・Anat Bracha氏など)
『Inequality at Work:The Effect of Peer Salaries on Job Satisfaction』(2012年、カリフォルニア大学・David Card教授など)
『Happiness and Productivity』(2014年、英ウォーリック大学・Andrew Oswald教授など)
『主観的厚生に関する相対所得仮説の検証 : 幸福感・健康感・信頼感』(小塩隆士・浦川邦夫、経済研究VoI.63, No.1, Jan. 2012)
鈴木 拓人