遺言書を書くことで資産の把握ができるメリットも
遺言書には、「公正証書遺言」や「自筆証書遺言」などの種類がありますが、遺言書を書くことにより、亡くなった人の意思で財産を譲ることができます。
通常の相続では妻や子ども、親や兄弟などの法定相続人に法律で決められた割合で資産を分割することになります。しかし、遺言がある場合、遺留分を考慮したうえで誰かに多目に資産を相続したり、法定相続人以外に資産を遺贈することも可能です。
遺言書で相続のことを伝えるためには、銀行や証券口座の残高情報など、家計全体を把握する必要があります。遺言書を作成する予定のない場合も、貯蓄や借入金、利用している金融機関などを一覧表にしておくと、もしもの時に安心です。
最近はネットバンキングなどでの契約自体を家族が知らないということもあり、亡くなった後に家族が困ることが増えているようです。クレジットカードなどの契約情報も忘れずに整理しておきましょう。
おわりに
こうして生前に資産の整理をしたり、エンディングノートや遺言を書いておくことで、後に残された家族の負担を減らすことができます。「死」と向き合いたくないと感じることもあるかもしれませんが、大切な家族が自分の死後に困ったり揉めることがないよう、しっかり準備したいですね。
LIMO編集部