終活では何をすべき? 資産の整理は残された家族の負担を減らす

SBIグループが2019年5月に発表した「”終活”に関するアンケート調査(第2回)」によると、終活として「あなた自身がすでに行っていること」は以下の結果となりました(複数回答)。

  1. お金の準備(保険等):48.3%
  2. 物の整理、片付け:43.57%
  3. 旅行や趣味など、いまの人生を楽しむこと:40.4%
  4. お墓の準備:25.1%
  5. お葬式の準備:24.5%
  6. 介護、延命治療、臓器提供などの意思表示:22.4%
  7. エンディングノートの作成 16.3%
  8. 遺言書の作成、相続の準備:9.3%
  9. ペットの行く末:5.1%
  10. ネットサービスの管理(データの削除、IDやパスワードの伝達):3.8%

まず、お金の準備(保険等)、物の整理・片付けなどの「身辺整理」が上位にきています。また、お葬式やお墓の準備、介護や延命治療などの意思表示をして、残される家族の負担を減らそうという思いも見て取れます。

中でも、資産の整理は終活をするうえで避けて通れませんが、かわいい孫のために生前贈与をしたい方もいるでしょう。生前贈与とは、存命のうちに財産を渡す方法のこと。年間(1月1日〜12月31日までの暦年)110万円までの贈与は非課税になるので、節税効果があります。

さらに、2021年3月31日までの期間限定ですが、「教育資金の非課税の特例」もあります。この特例を使うと、子や孫など直系尊属への教育目的の一括贈与が、合計1500万円まで非課税に。特例を受けられる条件など細かい決まりがあるので、実際に利用を考える場合は税理士などに相談してみてください。