許せる?許せない?パートナーの金銭感覚
夫婦とはいえども他人。しかも異性となれば、お金に関する価値観に異なる点が多くても不思議ではありませんよね。
2017年にSMBCコンシューマーファイナンス㈱が実施した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査」によると、「男女間(夫婦間)で金銭感覚のズレを実感することが20代の頃と比べて増えた」と答えた人は72.9%に上るそう。では、パートナーの金銭感覚にズレを感じるポイントには、男女差はあるのでしょうか。(表「男女(夫婦間)で金銭感覚のズレを実感するポイントTOP5」参照)
男性は女性の「ファッションや美容」、女性は男性の「趣味」へのお金のかけ方がそれぞれ1位となっています。お互いに、自分の中での優先度が低いものごとに対する出費には、感覚のズレを感じてしまうのかもしれませんね。
ちなみに、先述のスパークス・アセット・マネジメント社の調査では、パートナーのお金の使い方に腹が立つ点について、以下のような結果が出ています。(表「パートナーのどのようなお金の使い方に腹が立つか」参照)
男女ともに、「無計画でルーズなお金の使い方が許せない」と考える傾向にあるようですね。
お金を派手に使うことが当たり前だった家庭に育った場合などは、パートナーとの感覚のズレに気がつきにくいかもしれません。また、毎月安定した収入があるサラリーマン家庭と、景気により収入に波がある自営業の家庭では、お金に対する意識が異なるケースも多いはずです。
金銭感覚は生まれ育った環境が大きく影響するものですが、単に資産や収入の多さだけで計れるものではないのかもしれませんね。相手を「浪費家」「ケチ」など決めつける前に、「相手はなぜこのようなお金の使い方をしたのだろう」と考えてみてもいいかもしれません。