退職金(退職給付金)というと、現役のはたらく世代ら見れば「ちょっと遠い先の話」とみられがちだが、40代も半ばになると定年退職を意識するという人も出てくるであろう。そこで今回は、厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」の「退職給付(一時金・年金)の支給実態」をもとに、退職給付額がいくらなのかについて見ていきたい。
退職者一人平均退職給付額(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)
一口に退職金といっても、学歴(大学・大学院卒業、高校卒)やどのような退職理由(定年、会社都合、自己都合、早期優遇)なのかによって異なってくる。
みんなは一体どれくらいの退職金を手にしているのであろうか。
はたらき方によって退職金が異なってくるというような理解はできようが、他人のお金の話を直接聞くということをはばかられるという人も多いのではないであろうか。そのような場合には、統計データを見て概観するという方法がある。
ここでは、平成30年調査の厚生労働省が発表した退職金のデータについては見ていくことにしよう。
まずは、大学・大学院を卒業した場合はどうであろうか。