・「園に入園するまでは、病気1つしなかった健康優良児の息子。私も特に心配することなく、園に通ってくれるものと思っていました。ですが、4月に入園して2週間の慣らし保育を終えた直後、息子が突然夜中に嘔吐し、さらには白い下痢までしました。

翌日の朝いちばんに小児科を受診したところ、診断結果はロタウイルスでした。実は息子、入園前にロタウイルスのワクチンを接種していたんです。『予防接種を受けていなかったら、もっと重い症状だったかも』と思いましたが、その日の夜は息子の嘔吐下痢の対処で、私はほぼ一晩寝付くことができませんでした。職場への復帰も延期となり、クビになるかもしれない…と本気で心配した出来事です。」

・「入園して最初の1年間は、いつ園から呼び出し電話がかかってくるか…と身構えていました。息子はけっして体が弱い方では無いと思っていたのですが、『お熱が出ました』『遊んでいる時におケガをしてしまって』と、毎月1回は呼び出しの電話がありました。呼び出し後、病気の場合は3~5日間も登園できず、私もその度仕事を休まなくてはいけませんでした。

別に悪いことをしているわけではありませんが、何度も園からの呼び出しの電話があると、申し訳ない気持ちになってしまいます。また、その度に仕事を休まなくてはいけなくなるため、さらに申し訳なく感じ『いっそ仕事を辞めた方がいいんじゃ…』なんて、何度も考えてしまいました。」

仕事をするために園に子どもを預けたのに、園からの呼び出し電話で仕事に集中することができずに悩んでしまう…というのは、働くママのお悩みとして、よく耳にします。職場では「お互い様」「持ちつ持たれつ」の関係であったとしても、度々ではどうしても気まずく感じてしまうものです。

経験して初めて見えてくる、ママ達の苦労

我が子が園に入園してから生じる戸惑いやトラブルの経験談をご紹介しました。今回ご紹介したようなことは、入園前から頭に思い描いていたとしても、実際に体験すると想像以上に大変だと思います。ママの中には「こんなはずじゃあ無かったのに…」なんて、ガックリしてしまう方もいることでしょう。

そんな時、ママ達が求めているのは、身近な人の理解と癒しです。ママ同士、もしくはもっとも身近な存在であるパパが「そうだよね」と理解を示し「お疲れ様」と言ってくれるだけで、かなり気持ちが救われるのではないでしょうか。
そしてその輪が身近な存在だけではなく、社会に全体に広まっていってくれたらいいなぁ、と心から願っています。

LIMO編集部