欧米の極右テロ、日本人にもリスクになりうる排斥感情の強まり

極右テログループが跋扈するドイツ

ドイツを再び極右テロが襲った。

フランクフルトから東に20キロほどしか離れていない西部ヘッセン州の都市ハーナウで2月19日夜、シーシャバー(水タバコを喫煙する店)2カ所を狙った銃撃テロ事件があり、これまでに9人が死亡。死亡者の多くは、トルコ人やクルド系ドイツ人だった。

つまり、中東やアフリカからやってきた移民・難民を狙っていたということだ。犯人は1件目のシーシャバーを襲撃したのち、車で2件目のシーシャバーに移動し、そこでも銃を無差別に乱射した。

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犯人はその後、自宅で母とともに遺体で発見された。自殺したとみられる。

ドイツ警察は2月15日にも、移民・難民の受け入れに賛成する政治家やイスラム教徒などを標的とするテロを計画していたとして、極右テログループのメンバー12人を各地で逮捕した。

12人はSNSなどで連絡を取り合うことで極右的なテロ組織を作り、豊富な資金や人脈を用いて組織の規模を拡大しようとしていたとされる。また、同組織は移民などに対し寛容な政策を取り続ける政府やドイツの民主主義体制そのものを打倒する目標を掲げていたという。

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OSCアドバイザー/清和大学講師
岐阜女子大学特別研究員、日本安全保障戦略研究所(SSRI)研究員、日本安全保障・危機管理学会主任研究員などを兼務。
専門分野は国際政治学、安全保障論、国際テロリズム論。日本安全保障・危機管理学会奨励賞を受賞(2014年5月)、著書に『テロ、誘拐、脅迫 海外リスクの実態と対策』(同文館2015年7月)、『「技術」が変える戦争と平和』(芙蓉書房2018年9月)など。研究プロフィールはこちら