時代錯誤な夫は、実は「変化が嫌い」なのかも

全部が全部というわけではありませんが、多くの男性は、変化を嫌う傾向があるといわれています。親世代は、「男は外で仕事をし、妻は家を守る。」という意識が強い男性が多く、「それが妻に家事育児を一切任せて、仕事一筋」という生活スタイルに直結していたように思われます。それをそのまま、自分の家庭に持ち込んでいる夫は、もしかしたら、親がやっていたようにしていれば問題ないと考えてしまっているのかもしれません。

「夫が時代錯誤なことばかり言って、家事も育児もやってくれない。」とただ嘆く前に、「夫がどうしてどういう考え方を持っているのか。」「なぜ、家のことはすべて妻にと思っているのか。」を、一度じっくり聞いてみるというのも手かもしれませんね。もしかしたら、夫は「家のことは妻に任せ、仕事に集中することで、妻や子に経済的な苦労を負わせないのが、自分の役目。そのためには、生活スタイルを変えたくない。」と思っているのかもしれません。

ただ、時代は変わっています。夫の考えに耳を傾けたうえで、「それでも、こうしてもらうほうが助かる。」という伝え方をすることで、夫婦間の認識のズレを埋めることはできるのではないでしょうか?

社会問題にもなりつつあるモラハラまがいな発言をする夫

「『お前は顔が悪いんだから、せめて愛想よくしろ』『こんな料理しか作れないのか』と、私に関することはことごとく否定する夫。いつしか、私自身のことだけに留まらず、親や兄弟をバカにする発言にまで及びました。たしかに主人は高学歴で高収入です。私もそんな夫に否定され続けることで『私が悪いんだ…』と思うようになってしまいました。今となっては目が覚めましたが、あれは立派な洗脳と言えると思っています。」

「夫はとても完璧主義者です。その完璧を私にも求めてきます。服装からメイク、料理の内容から趣味にまで…私が自分で選択したことには納得いかないようで、すべて自分が選んだもの以上を要求して来ます。実はこの夫の完璧主義、義実家の両親も同じなんです。夫の父母も完璧主義で、夫は幼い頃から両親の言うことを聞いて育ちました。『両親の言うことを聞いていれば間違いない』その状況から抜け出せず、知らないうちに苦しんでいたのかもしれません。

これはあくまでも私個人の推測ですが、夫はその結果、新しく持った自分の家庭に、その捌け口をぶつけてしまったのかもしれませんね…。」