的外れな気配り夫には、やって欲しいことを具体的に伝える

「忙しい自分を見ていれば、分かるだろう」「こんなに手一杯な状態なら気が付いてくれるだろう」このような、雰囲気を察して欲しいという要求は、的外れな気配り夫にはなかなか届きません。また、やってくれたとしても、その内容が自分の希望に沿う内容で無ければ、さらに苛立ちが募るというものです。そのような夫には「これをやってほしい」というふうに、具体的な内容を伝えてみるのがよいかもしれません。

「外食は作る前に提案してほしいな。」「子供たちは待たせておいていいから、お風呂掃除をしてもらえると助かるな。」等々。そもそも、「このような行動が妻の助けになる」と思いこんでいる夫との認識のズレがイライラを募らせる大きな要因となっているのですから、そのズレを、妻側から具体的に伝えてみるのです。

伝え方さえ間違えなければ、思っていることを具体的に口に出すことはけっして悪いことではありません。夫婦で家事や育児に関する認識を共有するという意味でも、思っていることを具体的に伝えたうえで、家事や育児に協力してもらうのがよいのではないでしょうか。

親世代の考え方?!ちょっと時代錯誤な夫

「0歳の2歳の子どもがいるため、今は休職中の私。ある日、夫から『明日、この振り込みしておいて』と頼まれました。ですが、その日の翌日はいわゆる五十日(ごとおび)と呼ばれる、金融機関が混みあう日でした。2人の幼い子供を連れて混みあう銀行に行くのは難しい…と夫に訴えると、『振込みや役所の手続きといった家のことは、お前の仕事だろう。』と言い、渋い顔。夫は定時の17時には仕事が終わり、しかも身内の会社に勤務しているため、なにかと融通はきくはずなのに…。」

「いままで何かと理由をつけて、学校の役員は断っていました。でも、とうとう順番が回ってきて、今年1年ぐらいならいいかなと引き受けたんです。その夜、夫に報告したところ『なんで勝手に引き受けたんだ!俺に確認してからにしろ!!』と、かなりの剣幕で怒られました。確認と言ったって、学校から仕事中の夫に電話をするわけにもいかないのに。夫の実家は、いわゆる亭主関白で『妻は夫に合わせる』が基本だったみたいで、そういうものだと思い込んでいるみたいです。」