小さな命をとにかく元気に育てることに必死。なかなか泣き止まない我が子を抱っこしながら自分が泣きそうになったり、ようやく眠りについた我が子がちゃんと息をしているか何度も確かめたり…。

とにかく毎日が手探りで、不安で、自分の思い通りにならないもどかしさにイライラして、そんな自分に対してまた自己嫌悪で…の繰り返し。

それなのに、赤の他人は無責任に「子育てを楽しみなさい」「母親の不安は赤ちゃんに伝わるんだよ」なんて言ってくる。楽しめるわけないじゃない、不安になるに決まっているでしょう。こんなにも小さな、まだひとりで生きていけない命を守っているのだから…。

そんな風にひとり悶々としていました。

ママを惑わす危険な言葉たち

子育てを楽しむためには「ゆるくいけばいい」「ある程度適当でも大丈夫」というアドバイスもよく耳にしましたが、そんな言葉で気持ちが軽くなるわけもありません。適当になんかできない、ゆるく育てるなんて無理、なぜなら自分の命よりも大事だから…。

今なら「適当でもいい」「ゆるい子育てをすればいい」というのも理解できるし、なるほどなぁ、と納得もできます。でもそれは、子どもがある程度大きくなり、過去を振り返る余裕ができたからこそ。まだまだ子どもが小さいときには、そんなアドバイスをされてもまったくピンときませんでした。