日本人が活躍する未来へ

受賞に限らず、2020年のアカデミー賞では日本人史上初の出来事もありました。歌曲賞にノミネートされた映画『アナと雪の女王2』の楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」を、日本人としてはじめて女優の松たか子さんが各国の歌手とともに披露しました。伝統を重んじた着物でレッドカーペットを歩いた松たか子さんの美しさは、日本だけでなく世界中からも注目を集めることになりました。

『パラサイト』の快挙はアジア映画初の快挙とも言えます。受賞こそは逃しましたが、第91回のアカデミー賞では外国語映画賞に『万引き家族』がノミネートされるなど、日本映画の作品名も目にするようになりました。今年のアカデミー賞の追い風を受けて、日本映画が作品賞を受賞する未来も遠くないのかもしれません。

まとめ

外国語作品が作品賞を受賞した異例とも言われるアカデミー賞。けれど時代背景に合わせ、この出来事が異例ではなく、純粋に作品の魅力をもって選ばれていく未来が期待されています。これからも私たちの生活に彩りを与えてくれる映画の世界、多様性を反映したアカデミー賞から目が離せません。

【参考】
「パラサイト」が」アカデミー賞を受賞できた理由」東洋経済オンライン
「アメージングな歌手だ」松たか子がアカデミー賞で披露した着物姿に世界から絶賛の声」ENCOUNT
アカデミー賞の俳優部門が2年連続白人のみ。監督、俳優などがボイコットの動き。」rockin’on.com
アカデミー賞を決める「有権者」はどんな人々か」PRESIDENT Online

吉永 涼