高学年になるとラッピングのセンスも重要に

小学校の近隣にある100均の包装を買うと、誰かとバッティングする可能性もあります。小学校3、4年生の頃はあまり気にしないものの、高学年になると「同じだと恥ずかしい」と、わざわざ遠くの100均や通販サイトでラッピングの材料を買う子が出てくるとママ友のKさんが教えてくれました。

Kさんの長女が小学6年生だった時のこと、同級生の女の子が親に頼み込んでプロが使うようなラッピング会社のサイトで包装紙やリボンを買い揃えたそうです。

友チョコ交換会から帰ってきたKさんの長女が「お店みたいな包装紙で捨てられないよ」と言いながら見せてくれた包みを見ると、他の子とは違って街のケーキ屋さんのよう。このお友達はもしかして将来の夢はパティシエで、味も小学生ながらセミプロ並なのでは、とKさんは期待したそうです。

緊張しながら紐を解くと、中には12歳の女の子が作った雰囲気が伝わるチョコブラウニーが入っていました。ラッピングがお洒落すぎると、もらう方も変に期待してしまうとKさんは苦笑いを浮かべて教えてくれました。

気をもむ親と空気を読む子供

外見と中身に落差があったり、チョコを溶かして固めただけの友チョコを送ると、友達の間で「お菓子の味はイマイチ」「手抜きな友チョコ」と言われてしまうそうです。

小学生とはいえ、女の子同士のトラブルはいじめやクラス内のヒエラルキーにつながりかねません。高学年女子を持つお母さん達の中には、娘の友チョコの出来が気になったり、友チョコ交換をやめてほしいと思っている人もいるといいます。