また、なんば駅も西梅田駅程ではありませんが、難波の中心地から若干離れた場所に存在します。難波および梅田という大阪の南北の中心地に向かう多くの乗客が、大国町駅で御堂筋線に乗り換えます。

たとえば、18年の路線別乗降人員調査では御堂筋線の新大阪駅~天王寺駅間において、乗降人数がもっとも少ない駅が「動物園前」駅となっています。それに次いで少ない駅が、大国町駅です。大国町駅は目的があって降りる駅ではなく、乗り換えを行う駅としての性格が強くなっています。

まとめにかえて

大国町駅は現在、外国人観光客向けの宿泊施設が多数存在し、一昔前とは雰囲気が変わりつつあります。

なんば駅まで1駅で、梅田まで地下鉄1本で行ける優れた立地ですが、大国町駅は大阪の「不審者出没が多い駅」No.1という不名誉な記録を得てしまいました。

乗り換え客が中心で、御堂筋線と四つ橋線のホームが向かい合っているという特性も関係していると考えられますが、今後不名誉な記録の返上はなるのでしょうか。今後も、大国町駅の魅力が引き立つことを願います。

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参考資料

石井 僚一