総務省統計局の『家計調査報告(家計収支編)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支』によると、高齢単身無職世帯(60歳以上の単身無職世帯)の可処分所得は月平均11万933円、消費支出は月平均14万9,603円となっています。毎月約3万8,000円が赤字となりますので、年間約46万円の貯蓄は欲しいところです。65歳で定年退職した場合は、90歳までなら約1,160万円、100歳までを想定すると約1,600万円の貯蓄があると安心でしょう。

まずは『老後にどのような生活を送りたいか』をイメージし、老後までに貯めておくべき金額を掴んでおきましょう。仕事を何歳まで続けるのか、賃貸と持ち家のどちらを選ぶのかといった点も重要です。受け取れる年金額も事前に調べておき、予想される老後の収入と支出を把握しておきましょう。

貯めておくべき金額が掴めたら、貯める手段を決めます。ただ銀行に預けるだけではなく、投資信託や外貨預金をするという手もありますよ。「NISA」や「つみたてNISA」を活用し、非課税の恩恵を受けるのもいいですね。

また、企業によっては財形貯蓄の制度が設けているところもあります。勤め先に利率や非課税枠などを確認し、メリットと感じたら積極的に活用していきましょう。長期にわたって備える老後資金だからこそ、効率よく貯められる方法を選ぶことが大切ですよ。