「たまに『自分のすごいところは』とか『私はこういうことができます』と、強烈にアピールしてくる人がいる。そうやってアピールしても、相手の社風にフィットするとは限らないし、配属先の部署でそのやり方が通用するとも限らない」とCさん。

「それよりは、今の会社ではどういう仕事をしていたとか、どういう数字を背負って仕事をしていたとか、どういう環境を理想としていて、うちではどういう仕事がしたいのかという話をバランスよくしてもらったほうが助かる」とのことでした。

質問の真意を読み取った回答ができる人

最後は証券会社で人事担当をしているDさん。「うちの会社は質問に対して適切な受け答えができるところを重視している」と言います。

「お客さんから質問されたとき、無駄に長く話をして結局お客さんの聞きたいことにたどり着かなかったり、話がそれたりしてしまうと信頼関係が築けない。そういう人は自分のしたい話ばかりをして相手の求める回答ができず、結果的に営業成績が上がらないことも多い」とのこと。

「そういう人は面接をしてもこちらの真意に気づけない。印象的だったなと思う人は、質問にまずはズバっと一言、『はい』もしくは『いいえ』と回答する。そのあとで、こちらの真意を汲んで補足してくれる。最初に明確に回答することでこちらもむずむずしながら話を聞かなくていいし、そういう人はたいてい補足のところで期待以上の回答をくれる。印象に残った人はほとんど、トップセールスとして働いている」と笑顔で話してくれました。

まとめ

面接という場はもちろん緊張すると思いますが、あまりガチガチになっても本領が発揮できないもの。ほどほどに肩の力を抜いて、リラックスしながら話をしたほうがよさそうです。また、同業他社への転職を検討している場合は、他社の動向にもしっかり目を向けたほうがいいでしょう。ぜひ印象の残る面接になるよう準備してみてくださいね。

大塚 ちえ