初対面でも肩の力を抜いて話せる人
IT企業で中途採用を担当しているBさんが印象に残ったのは「面接なのに全く緊張しておらず、いい感じに肩の力が抜けている人だった」と言います。
「まさに、飲み屋でちょうど知り合った同じ業界の人と話をしている感じで、刺激的な話もたくさん聞けた。人事担当って役得だなと思うくらい興味深い話だった」のだとか。
「たとえば、『あの会社は、あのときのあの施策が功を奏した』とか『あそこの会社はあの時期に方針を変更して内部の統制がうまくいかなくなり、力を持っていたある役員が他社に移ってから失速した』というように示唆に富む話ばかりで感心した」とのこと。
AさんにもBさんにも共通していることですが、やはり中途採用で印象に残るのは業界に精通していて、業界の大きな波を知っている人のようです。自分が働いている会社のことしかわからないようでは、あまり魅力的な人材として評価されないのでしょう。
話全体のバランスがよく、自社で働く姿が想像できる人
教育関連業界で人事担当をしているCさんが印象に残ったのは、「話全体のバランスがちょうどいい人」だと言います。
「中途採用は新卒採用と違って、『自己PRをしてください』なんてことは滅多に言わない。それを言うのは、うちの会社ではあまりに話すネタがないとき。つまり、かなりの確率でそういう人は落ちる。ほかの会社では、必ず自己紹介とPRをさせるというのもあるみたいなので一概には言えないけれど…。だからこそ、話全体がバランスよくまとまっている人や冗長に話をしない人のほうが好ましい」とのこと。