学生時代、友達がいなくて、教室で1人ポツンとしている子をクラスで見かけたことはありませんか。その子に話しかける子はほとんどいなかった、というケースが多かったのではないでしょうか。
同じように育児中は、いくら困ったり、悩んでいたとしても、黙ったままでは誰も助けてくれません。育児が行われているのは密室ですから、自分でアクションを出す勇気が何よりも大切。相談するにしても、伝え方を工夫したり、相手との相性を見極めることも重要です。
3児の母である筆者が、育児中のSOSの出し方について感じたコツをご紹介します。
「悩みの過小評価」はやめよう
まずは相談するまでの心の葛藤への対処法です。育児相談で一番大切なのは「相談する勇気」をもつことですが、相談する勇気って、なかなか出ないものですよね。
「育児だからこそ相談しにくい」と思う人もいるでしょう。相談するまでにアレコレ悩み、「これくらいのことで」と自分の悩みを過小評価し、結局相談しなかったという人も多いでしょう。
ここで大事なのが「母親なら育児ができて当たり前」という間違った先入観を捨てること。女性はただ出産しただけで、「育て方」は誰からも教わっていません。育児が分からなないのは、男も女も同じ。「女だから、母親だから育児が上手くできる」なんてことはないのです。