誰もが決して余裕があるとは言い切れない老後。それでも子どもや孫のためを思って、様々な支援をしているシニアの方も多いと思います。とはいえ、孫支出をできるだけ抑えたいのも事実でしょう。そこでこの記事では、シニアが出費を抑えるためのポイントを紹介していきます。

シニアは孫のためにいくら使っている?

孫の年齢とともに増加傾向になる「孫関連の支出」ですが、どのくらい支出しているのでしょうか。ソニー生命保険株式会社の『シニアの生活意識調査2019』によると、50~70代のうち約3割(311人)が「1年間に孫のための出費をした」という結果に。年間の支出額で最も多かったのは「5万円~10万円未満」で、平均金額は約13万1000円となりました。2018年は約12万8000円だったので、年々増加していることも分かっています。

《主な出費(複数回答)》
1位:「おこづかい・お年玉・お祝い金」(78.3%)
2位:「一緒に外食」(47.8%)
3位:「おもちゃ・ゲーム」(38.3%)
4位:「本・絵本」(27.3%)
5位:「一緒に旅行・レジャー」(25.8%)

また内閣府の調査『平成28年 高齢者の経済・生活環境に関する調査結果(概要版)』でも、19.8%が子や孫のための出費が「大きな割合を占める支出」と考えており、11.2%が「負担を感じている」と回答しています。現役を引退したシニア世代の子・孫のサポートが長期化した場合、老後の資金に影響が出てくることもあると推測できます。