「幸せになりたいからお金が欲しい」と考えるのは、ごく自然なことです。ところが、人の幸せや満足度は年収とは必ずしも比例しないという研究も数多く存在します。

「お金を得ても幸せになれない」という矛盾めいた事実を、行動経済学では“幸福のパラドックス”と呼んでいます。

そこで、今回は最新の調査から、人の生活満足度を決める要因や年収との関係性についてご紹介します。

サラリーマンの平均給与は約440万円

はじめに、サラリーマンの平均給与を押さえておきましょう。

令和元年に国税庁が発表した『平成30年分民間給与実態統計-調査結果報告-』によると、2018年度の1年を通じて勤務した給与所得者の年間平均給与は約440万円でした。この数字はあくまでも平均値なので、性別や年齢、業種や就業形態などによっても大きく変わってきます。