とりあえず、「次からはメールを出した後に声をかけよう」と思った主人公。「申し訳ありません。では次からは気をつけます。」と謝ります。

しばらくして、休憩をしようと廊下を歩いていたところ、向こうから難しい表情をした新人女子がやってきました。「どうした?」と声をかけると、ちょっと不満そうな顔で「係長って、メールみてないんですかね?」と一言。どうやら、彼女も同じ目にあってしまったようです。「ああ、声をかけないと、気が付かないみたいだな。」とあきらめ気味に答える主人公。新人女子は、「そうか…。」といった感じで、しばらく考えていましたが、やがていいことを思いついたという表情で、その場を去っていきました。

休憩時間を終えて、自席に戻ってきた主人公。すると新人女子が係長に、にこにこ笑いながら報告をしていました。「係長、PCにメール読み上げアプリをインストールさせていただきました。これで、大切な用件のメールを忘れずに確認できますよね!」

と、そこへアプリが届いたメールの読み上げを開始しました。「出会い系サイト登録で、初回手数料無料!」流れてきた音声に、その場にいたメンバーは思わず笑いをこらえ、係長は「すぐ消してくれ!」と大慌て。

受信者側が自分の都合のよいときに返信することができ、送信者側にとっても相手の都合を気にしすぎずに送れるメールは、使い方によってはとても便利なツールです。しかし受信側がハナから読みもせず、「重要なことは口頭で」というスタンスでは、せっかくのメールのメリットが台無しです。

新人女子の「読んでくれないなら、無理やり読み上げちゃえ」作戦の是非はさておき、なかなかメールを確認・返信してくれない上司や同僚に悩んている読者の中には、思わずニヤリとしてしまった方もいるのではないでしょうか。妄想シャイン、次回もどうぞお楽しみに。

【マンガ記事】妄想シャイン

入社3年目でようやくこなれてきたサラリーマンの主人公は、ストレスが溜まるとひたすら妄想しながら乗り切る、妄想社員。オフィスでよくある、ちょっとしたイライラやモヤモヤを、今日も妄想しながら乗り切ります。

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