パワハラは絶対にあってはなりませんが、上司は必要以上に怯えずに、「指導」と「パワハラ」の違いを理解し、見極めながら部下と接することが重要です。また、個々の上司の努力とともに、組織の適切なバックアップも求められます。
部下の意見を受け容れる習慣で関係改善を図る
部下の意見への反論を控え、いったん受け入れる習慣をおすすめします。
部下:「〇〇だと思うんですが……」
上司:「それではダメ!」
ではなく、
上司:「そんな発見があったんだね!どうやってこの発想に辿り着いたの?!」
と聞いてみましょう。
上司を理解しようとする姿勢が伝わり、部下にとって話しやすい雰囲気ができあがります。思いもよらない発想や意見を引き出せる可能性が高まるでしょう。
感情コントロールで建設的な対話を実現する
相手の言動・行動に感情で反応してしまうことを抑えるためにアンガーマネジメントを身につけるのもおすすめです。
「部下と自分(上司と自分)の常識は違う」という前提に立ち、意識的にコミュニケーションを制御できるようになります。建設的な対話のできる頻度が増え、上司と部下双方のストレスも軽減されるでしょう。
組織的なフォロー
組織に属する以上、個人でできることには限界があります。会社としてのハラスメントに対する姿勢やメッセージを社員全員に明確に伝えていくことが大切です。発生した際には、ルールに則って毅然とした対処・措置を取ることが、あらゆるハラスメントの抑制にもつながります。
まとめ
パワハラも逆パワハラも防いでいくべき組織の課題です。ハラスメントが発生したときは、事実確認もしっかり行いましょう。コミュニケーションしやすい環境を整備することも有効な手助けになるかもしれません。ぜひ、皆が気持ちよく働ける環境を作り上げていってください。
LIMO編集部