現物で保有する場合には、盗難や紛失などへの対策も必要です。販売会社の保管サービスを利用するのも一手。保管料や保管方式はさまざまなので、購入する前に確認しておきましょう。

まとめ

世界的に価値を認められている「金」。だから安全であるというメリットがある一方、国際情勢の影響を受けやすいというデメリットを持つことがおわかりいただけたでしょうか。

まとまった余裕資金を持っているならば、実物投資も検討対象になるかもしれませんが、まず手軽なところから試してみようというのであれば、純金積立や金ETFなどが適していそうですね。

金ETFであればNISA(少額投資非課税制度)が利用できます(注)。また、特定口座を利用すれば、売却益が出たときの確定申告の手間を省いたり、損失が出た場合には他の金融商品の利益と損益通算することも可能です(詳しくは特定口座を開く金融機関にご確認ください)。

注:金ETFを購入できるのは従来からの「一般NISA」であり、「つみたてNISA」では運用対象となっていません。また、「一般NISA」は期間限定の制度で、現行では2023年分が最後の非課税枠ですが、「令和2年度税制改正大綱」で5年延長されることになっています。