また、先に挙げたネット証券3社では、従来の純金積立に付きものの「年会費」(口座維持費)が無料となっており、少額から積立を始めるビギナーにとってはこれもうれしいメリットです。

買付には購入金額に応じて数%の「購入手数料」がかかり、各社ごとに異なります。例えば2020年1月20日時点では、以下のようになっています。なお、売却手数料はかかりません。

  • SBI証券…2.0%(+消費税、以下同)
  • 楽天証券…1.5%
  • マネックス証券…2.5%

他にも「スプレッド」という一種の手数料があります。スプレッドとは小売価格から買取価格を引いた差額のことで、その差額は証券会社の利益となります。会社によってスプレッドは異なるので、純金積立を始めるときには金1gあたりのスプレッドをチェックしましょう。

会社により異なるこれらのコストと毎月の積立予定額から、総合的にコストを比較して、自分にとっていちばんおトクな証券会社に口座を開きたいですね。

証券会社で純金積立を行うデメリットは?

せっかく積み立てた「金」。その輝く現物を手元に置きたい(たとえ盗難防止に費用がかかっても!)と思うことがあるかもしれません。その可能性がありそうだったら、口座を開設しようとする証券会社が現物引き出しに対応しているか、どのような形態で引き出せるのかを事前にチェックしておきましょう。