ETFは株式投資とと同じようにリアルタイムで取引できるのが特徴です。また、金ETFは現物取引よりも手数料が安く、保管料もかからないので、手軽に金投資を始められるのがメリットです。証券会社で購入することができ(銀行で扱っているものもあります)、こちらも比較的少額からの投資が可能です。

金に投資するうえで注意することは?

金には、株式などと違って優待や配当などはありません。利益が出るかどうかは金価格の値動き次第ということになります。少額であっても5年、10年、20年と長く投資を続けられる人に向いていると言えるでしょう。「ベンチャー企業の株を買ったら1年で30%も値上りした!」というような大当たりを夢見る人には向きません。

貨幣ではないので、何か買い物に使いたいと思ったら売却して換金もしなければなりませんが、その手間が、短期での安易な売却や中断を防いでくれるかもしれません。

また、あなたに株や投資信託の取引経験があるのなら、金への投資は税金の面で異なる点がいくつもありますので、その点にも注意してください。

まとめ

「金への投資」と言っても、現物だけではないことがおわかりいただけたでしょうか。世界的に景気の先行きが不透明感を増すなか、資産づくりをするうえで分散投資によるリスクの低減は視野に入れておきたいところです。資産の多様化の観点から、投資先の一つとして金を検討してみるのもいいかもしれませんね。

【参考】「貴金属価格情報/地金価格」田中貴金属工業