自分の能力が評価され収入につながったら…と誰もが考えていると思います。年収1000万円が人生の目標になっている方もいるでしょう。日本経済は回復傾向といわれてはいるものの、毎年の昇給が難しい時代あるのは事実です。そんな中で20代、30代の人が年収をアップする方法はあるのでしょうか。

年間給与額が1000万円超えは全体の5%

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者5,026万人の中で、年間給与額が1000万円を超えているのは全体のわずか5.0%となっています。しかも男性の場合には、年齢が高くなるに連れて平均給与も高くなることがわかりました。ただし60歳を超えてくると平均給与は下がっていきます。

年収面で有利なのは「規制産業」

年収面で注目すべき業種は「規制産業」です。規制産業とは、インフラ(電気・ガス・水道)や金融、通信、医療など、事業者免許が必要な業界を指します。「大手メディア事業」や「インフラ事業」「金融業界」など、省庁の監督下にあり行政の監督が厳しい業界です。

規制業界は、上記「民間給与実態統計調査」でも平均給与800万円超の給与所得者の割合が高く、男女の性別を問わず平均的に年収が高い傾向にあることがわかります。

ただし、規制産業の企業本体は新卒採用を重視する企業が多く、今なお年功序列型が残っています。そのため年収が上がるまでには時間がかかることも多いのが特徴です。転職等で規制産業を目指す場合は、グループ企業を狙うのがいいかもしれません。