特別支援学級(特学)とは、教育上特別な支援を必要とする児童や生徒のために置くことができるクラスです。
特学への在籍を検討している保護者さんの中には、そもそも「特学ではどのような学びが行われているのか?」と疑問に感じている方も少なくありません。
そこで今回は、筆者の長男(「注意欠陥多動性障害(ADHD)」の診断を受けています)が在籍している特学の1日に密着し、どのような授業が行われているのかをお伝えして行きたいと思います。
そもそも「特別支援教育」とは?
文部科学省によると、「障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うもの」(※1)としています。
自閉スペクトラム症(障害)(ASD)やADHD、学習障害(LD)などの発達障害を抱え、特別な支援が必要な子どもが通うことができます。もちろん、その他の障害があり支援を必要としている子どももその対象となります。
※特別支援教育の受け方などは、お住まいの市区町村により手続きが異なります。また詳しい内容については、文部科学省のパンフレット「特別支援教育」をご参照ください。
ここでは1人の児童の特学の生活を、母親の目線でお伝えしております。
登校〜朝礼
大人が直接施設へ子どもを送迎する保育園時代とは異なり、小学校では子どもたちだけでの「集団登下校」が始まります。
しかし、我が家の長男は集団登校で「列を乱す」「遊び始める」などといった行動が目立つため、朝は親が車で校門前まで送ることにしています。