目くじらを立てるより自分がラクになる方向へ
夫は義父の行動を見て、小さな子どもを持つ自分の行動を改めて見直したのかもしれません。そして、ゲップやオナラの注意に限らず、いつも筆者が夫に育児のことでああしようこうしようと伝えている言葉は、スルスルと右から左へと抜けていき、まったく夫の心に響いてないと思っていました。
しかし、実はしっかり聞いているからこそ、普段自分がされている注意と全く同じ注意を義父にしたのでしょう。筆者はそのように勝手に結論付け、後から夫に問い正すことはおろか、夫婦の会話にあげることさえしませんでした。そのため、今でも夫の行動の理由は知る由もありません。
やはり、自分の両親に対して「俺は子どもの教育を真剣に考えている」というアピールであり、自分の普段の行動を棚に上げているだけだったのかもしれません。夫に確認すれば「そんなことない」という返事が返ってきそうなものですが、筆者自身も98%は「どうせイクメンアピールだろう」と思っています。
しかし残りの2%くらいは、「人の振り見て我が振り直せ」に繋がる夫の成長だと信じてもいます。
義実家に行くといつも以上に夫の一挙手一投足が気になるものです。しかし、いちいち目くじらを立てるより、信じたいことを信じると自分がラクということにも気付き、筆者は夫婦生活を上手くやろうとする自分自身の小さな成長も感じたのでした。
富士 みやこ