とそこに、1本の電話。とったのはJさん。「もしもし、〇〇小学校PTAの△△と申します。クラス委員のお願いで電話しました」
これか!と思ったJさん。妻の思い悩む顔を思い出し、怒りがわきます。これは俺が旦那としてビシッと言ってやらなくては!『あんたねえ。毎年毎年どういうつもりなの?うちのはできないって断ってるでしょ!ほかにできる人当たってよ!』受話器を置いて顔を上げると、そこにはなぜか真っ青な妻。
『断ってあげたよ』とドヤ顔のJさんに、「なんてことしたの!」と怒る妻。なんと勧誘の電話をかけてくるのは、毎年違う人で、委員勧誘の係になった保護者の人。近所の人や子どもの友達の保護者という可能性も十分にあるのです。「断るなら、もっとやんわり断ってよ」と嘆く妻。
案の定、Jさんが怒鳴った相手は下の子の同級生のお母さん。「あそこのお父さんは怖い」というレッテルを貼られ、Jさんの妻はしばらく居心地が悪かったそう。
PTA活動に目的とやりがいを見出そうとしたお父さん
自身の母校である小学校にお子さんを入学させたDさん。PTA活動にも非常に積極的だったことから、すぐにPTAの本部役員として抜擢されました。
しばらく活動してみて感じたのは、目的も手順も不明確な活動が多いこと。四苦八苦しながら活動し、1年過ぎたら二度とは委員になってくれない保護者を見ながら、「もっと積極的にPTAの活動に参加してもらうにはどうしたらいいだろう」と思っていました。
そして、Dさんは「これはPTA活動に『目的』と『やりがい』を感じる人がいないからでは」という考えに至ります。