正月休みが明けて一週間。仕事や学校がはじまり、いつも通りの日常生活がスタートしたものの、なんとなく体が重くて疲れがとれない……、ということはありませんか?

年末年始の暴飲暴食や夜更かしなどによる生活リズムの乱れは、思った以上に体に負担をかけているもの。そんな不調を解消するには、食事を見直してみることが実は一番効果的なのです。

不調はいつも口にしている食生活の影響あり?!

風邪をひきやすい、疲れがとれない、体がいつも重い……。そんな病気とまではいかない“なんとなく不調”に悩んでいる人たちへ向けたレシピ本『なんとなく不調をととのえるスープ』(世界文化社)を今秋に刊行した料理家鈴木愛さんは、

「体の機能を回復させるためには、胃腸への負担が少なく、満足感も得られるスープが一番!」

と話します。鈴木愛さんは、安曇野にある自然治癒力を高めることを目的とした宿泊施設「穂高養生園」で調理を担当。本書もその施設で提供する食事同様に、動物性たんぱく質を使わず野菜のおいしさを最大限に活かした料理が特徴です。

「食べたものを消化するにはたくさんのエネルギーを必要とします。そのエネルギーを体の回復に向けるためには、できるだけ体に負担の少ない食事をしたほうがいいのです」

疲れているからスタミナをつけようと食事をとるのではなく、食事を消化するエネルギーを体の回復に向けることで体調が変わってくることもあります。(写真「体に負担の少ないスープ」参照)

体に負担の少ないスープ