・「毎日楽しく保育園に通っていた息子。ある日突然『保育園いかない』と大泣きして靴すら履いてもらえない状況に。どうやらお友達とおもちゃの取り合いをしたようで、その日は家から出ることができませんでした。

 仕方がないので会社にはお詫びの電話をし、息子と1日ゆっくり遊ぶことに。ここのところ自分も余裕がなく、息子がどんな遊びを好んでいるか把握していなかったので『そんなこともできるようになったんだね』『誰が教えてくれたの?優しい先生やお友達がたくさんいるんだね』と2人での時間をゆったりと過ごしました。

 無理やり保育園に行かせなかったことで息子はストレス解消できたのか、翌日には『昨日ママと遊んだのを先生に教えてあげる』と率先して登園することに。『いざとなったら休むという選択肢』が息子の心に余裕を与えてくれたのかなと思いました」

・「お姉ちゃんと2人で保育園に通っていた息子。姉が小学校に上がった途端に、保育園に行くのを拒否するようになりました。それまではおしゃべりな姉から息子の園での様子を聞いていた私にとっては、息子がどうしたいのかわからない状態が続きました。

 園の先生にも相談し、姉が抜けたことで心細いのでは?という話をしていたのですが、息子の登園拒否はかなり深刻化。夫と相談し、私は一度思い切って退職してみることにしました。

 しかし園に通うのを嫌がり続ける息子。最後の手段として家族で相談し転園を決意しました。すると息子は笑顔で新しい園に通うようになったのです。当然姉はいませんが、今までの園よりも広く、前の園より元気いっぱいのお友達と出会ったことで刺激を受けたようです。しばらくの間、また息子が登園拒否をしてしまうのではと心配していましたが、そのようなことはなく、私も再度仕事をすることができました」

大人が会社に行きたくない日があるように、子どもたちにだって行きたくない日はあります。また大人に合わない会社があるのと同様に、子どもにも合わない保育園があるようです。

毎日忙しいママたちはそんな子どもたちの変化に気づかず、休みたいと言われる度に「会社に行けなくなって困る!」と思いがちです。しかし子どもたちにも感情はありますから、そのことを思い出し対応することで突破口が見つかるかもしれません。