新年がスタートするといよいよ就職活動という学生さんも多いのではないでしょうか。もっとも、意識が高い学生さんであれば、年末から準備していたという方もいるかと思います。
就職活動が始まると、大企業への就職を目指す学生は少なくありません。
しかし、難関の面接を潜り抜けて、いざ入社してみると事前の想定通りというばかりにはいかいという経験をした方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は大企業に入社して「よかったこと」と「悪かったこと」、早期離職した人たちの理由を厚生労働省の資料なども併せて紹介します。
辞める前提があっても大企業ならではのメリットは知っておいて損はありません。それではさっそく見ていきましょう。
大企業に「就職してよかったこと」「悪かったこと」とは?
大企業に就職する内定が決まれば、自分や周りの喜びや安心の度合いも大きいです。確かに大企業で働くメリットは少なくありません。
その一方で、「こんなはずじゃなかった」と感じる人がいるのも事実です。
大企業に入社して「良かったこと」「悪かったこと」、それぞれを見てみましょう。
良かったこと
- 給料が高い
- 同期が多く、広いネットワークを築ける
- 同期で切磋琢磨しながら成長できる
- 留学や海外赴任のチャンスがある
- 福利厚生の充実度が高い
- 教育や研修制度が充実している
悪かったこと
- 同期や同業者との競争が激しい
- 市場が広く展開拠点が多いため、転勤がある
- 人事の顔色を伺いながらのストレスの多い働き方
- 大企業でも終身雇用は保証されない
- 役割が細分化されていて、自分の仕事が限定的
大企業でもあっさり辞める新卒社員の離職理由
少し古い情報となりますが、厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」によれば、新卒社員が3年以内に辞める確率は高く、その傾向は大企業でも例外ではないようです。
新卒就職者の離職状況(28年卒)
- 中学卒:62.4%
- 高校卒:39.2%
- 短大等卒:42.0%
- 大学卒:32.0%
こうしてみると、高学歴ほど3年以内の離職率は低くなる傾向にあります。
また、離職する新卒者が辞める主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 入社前のイメージと違っていた
- 上下関係や年功序列が厳しい
- 毎日同じメンバー、同じ行動/ルーチンに辟易
- 結果を出しても給与に反映されない
辞めても新卒で大企業を経験しておくメリット
大企業でも終身雇用が保証されない時代、遠くない将来に転職することを視野にいれている学生も増えているという話もあります。
どうせ辞めるのだから、わざわざ競争率の高い大企業を狙う必要はないのでは?と思えるかもしれません。
確かに大企業だからといって安泰とは言えず、大企業特有ともいえるデメリットもあります。
しかし、新卒で大企業を経験することには大きなメリットがあることも知っておきましょう。
会社の看板が経験幅を広げる
大企業の認知度の高さが、あなたの仕事の進行を助けてくれます。それは大企業ならではのメリットといえるでしょう。
もちろん、自分の実力ではないという自覚は持っておく必要がありますが、とにもかくにも、企業の看板が後押しとなり、幅広い業務経験を積むことができるのです。
会社やブランドの認知度が低いことと格闘するところから始めなければならない中小企業と比べれば業務の中身も違ってくるでしょう。成長スピードもより早くなるはずです。
同期ネットワーク
大企業に新卒入社する場合、同期の数が多いのが特徴です。一定期間、同じ研修で一緒に学び、のちにそれぞれの部署に配属されます。この研修の充実度が高いのも十分に予算を投入できる大企業の魅力の一つでしょう。
ビル内、地方や海外など同期が散らばる範囲が広いほど、自分の社内ネットワークが広くなります。そして、同期が貴重な社内情報源となってくれるのです。また、さまざまな部署に配属されるメンバーと触れ合うことで幅広い視点が手に入り、アイデアも湧きやすくなるでしょう。
同期の存在価値は一人になってみるとよくわかります。悩んだり、ピンチに立たされたりしたときに頼りになる存在なのです。
まとめにかえて
大企業にも中小企業にも、それぞれメリットとデメリットがあります。それぞれのメリットとデメリットをよく考えて、自分の理想とする働き方に合う就職先を選択しましょう。
新卒は職業人生の中で一度きりです。先ほど、大企業に新卒で入社するメリットとして同期のネットワークについて述べましたが、中途採用では同期は得にくいものです。同期と渡り合える価値は大きいですから、大企業は競争率が高いからと安易に中小企業に照準を落とすのはもったいないということは知っておいてもよいでしょう。
新卒での就職活動は基本的には人生で1回なので、自分の可能性を狭めずに、幅広く検討してもみてはいかがでしょうか。
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参考資料
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」
LIMO編集部