しかも、質問されたから答えているだけなのに『わー奥様みたいだね』『セレブでも目指してるの?』なんて嫌な言い方しかしてきません。あまりにも腹が立ったので『そんなに羨ましいなら、海外に連れて行ってくれる人と結婚すればよかったじゃない!』と言い返してしまいました」

その日、妹さんはムッとした表情で帰宅。その場に居合わせたお母さんからあとで聞いた話によると、妹さんは商社マンや海外転勤のある男性を狙い婚活をしたものの失敗していたようなのです。そんなことを知らず、悪いことをしたなぁと思ったMさん。しかし、次に会ったとき、妹さんは子供を英語関連の学校に入れることにした、と言ってきました。

「妹が言うには『帰国子女なんか結局帰国して数年で英語を忘れてしまう。だから今海外にいたところで子供にとって何の意味もない』と。それよりも国内の信用のおける学校に通うことこそ将来につながるというようなことを延々と聞かされました」

その後、Mさんの娘さんは帰国後も英語のスキルを維持し、海外の大学に進学することに。一方、妹から無理やり英語を押し付けられた姪っ子は反抗期に大爆発。妹さんが望まない進路へと進んでいったそうです。

まとめ

人は他人と比べてどこか劣等感を覚えてしまったり、その人を羨ましいと思ってしまうことがあります。だからといってその相手に勝つことを目的に暮らすのは視野を狭め、余裕を生まない場合がほとんどです。また、母親がそんな態度でいると、迷惑するのは夫や子供たちです。

そんな人にターゲットにされた場合、たいてい不快な思いをすることになります。相手の大人げない態度に腹も立ちますが、そんな人を相手にしては同じ土俵に立つことになってしまいます。理不尽だなと思っても上手に聞き流し、なるべくこちらの情報を与えないようにしながら、落ち着いて対処していくのがよいのではないでしょうか。

佐渡 六花