なんで覚えられないの?もう忘れてしまったの!?

子供を見ていてそう思った親は多いのではないでしょうか。ついこの前習ったはずの漢字が書けない、30分前にした約束が頭に残っていない、このようなことでショックを受けたりカッとなったりした経験があると思われます。

塾講師として見ていると、記憶力の弱い子供達が多いです。そしてその子供達に共通しているのは「自己肯定感」が非常に低いこと。発達障がいなど考慮しなければならないケースを除いて、自信の欠けた子供はなかなか覚えられません。記憶力と自己肯定感は深く結びついていると思われます。

そこで今回は、記憶力と自己肯定感のかくされた関係について考え、身近にできる自己肯定感の高め方を提案していきます。

自己肯定感の欠如

冒頭で申し上げたとおり「自己肯定感」の低い子供達は覚える作業に時間をかけてもなかなか頭に残りません。「ムリ」「覚えられなかったらどうしよう」「オレ、頭悪いし」「めんどくさい」などマイナスな思考が少しでもあると記憶する力は働きません。

とにかく自信がない。それは勉強に対してだけでなく自分の力そのものに対して自信が持てないように映ります。達成感があったり自信を持って取り組んだりした経験がとぼしいからかもしれません。