・「公務員の夫は次男です。しかし、義兄は転勤の多い職業のため全く地元に帰ってくる気配がなく、義両親や親戚から『ずっとここに住みこの土地を理解している人間が家を継ぐべきだ』と言われてしまいました。
最初は腑に落ちませんでしたが、義母も年を取ってしまい、近所付き合いやしきたりをこなすのが大変そうなので私が徐々に引き継ぐことに。たまに来る義姉は都市部でばかり暮らしているため都会的で眩しく『退職後にこの土地に住むわけがない』雰囲気が漂っています」
・「結婚前、夫から『自分は次男で期待もされておらず、兄も長いこと交際している彼女と結婚寸前だから家のことはノータッチで大丈夫』と聞かされていました。しかし、私たちが入籍した直後、義兄は彼女と破局。どうやら家のことでモメたらしく、それがトラウマになり義兄はその後全く女性と付き合うことなく年を取ってしまいました。
義両親もそんな義兄に気をつかい世話をかけないよう配慮しているため、なんだかかわいそうになってしまいました。夫との約束外ではありますが、私が義実家にしてあげられることは積極的にやるようにだんだんなってきています」
都市部への移住や未婚など家族の形も多様化する中、やはり最後に頼りにされるのは「近くにいる人たち」のようです。
まとめ
義両親との同居という形態は減ってきても、まだまだ親は長男夫婦を頼りがちです。またそんな親に対し長男たちは「長男気質」と呼ばれるほど責任感が強い人が多いのも事実のようです。その結果、長男の嫁たちは同じ嫁の立場である次男の嫁よりやることが増え、不満に感じてしまうことも。もし夫婦で納得していたとしても、次男一家が何も手伝ってくれなかったら不公平に感じますよね。また、次男ならではの気遣いも嫁たちにはあるようです。
親はどの子供にとっても親です。そのことを今一度頭に置き、ただモヤモヤしているのではなく、何か困ったときには兄弟で相談したり、親の意向を尊重できるようコミュニケーションをとって解決していけるとストレスも軽減できるのではないでしょうか。
佐渡 六花