「夫の父が亡くなり、法事などの手配はしばらく義母がやってくれていました。しかし、義母も次第に年をとっていき、そういった手配が負担になってきました。そこで夫が『子供たちで引き継ごう』と義母に提案。

私としてはてっきり次男夫婦や義姉夫婦も含めた子供たちで相談するものだと思っていたのですが、電話やメールをしても『好きにしていいよ』というのみ。会場手配から親戚の選定や連絡、贈答品の用意まで、義母にアドバイスをもらいながら夫婦ですべてをこなしました。」

慣れない仏事にヘトヘトになりながら事前準備をしたというKさん夫婦。なんとか準備が整い、法事の日を迎えました。

「当日、お寺への対応や会食場所など全て順調に整っていたのでホッとして会食中に一息ついてしまいました。すると義姉がそれを見逃さず『何ゆっくり食べてるの?お義母さんに恥をかかせないで!』と厳しい口調で怒ってきました。

しかし、次男の嫁である義妹はのんびりお料理を堪能しています。やることをやったのに私だけ食べてはダメなの?!そんなモヤモヤした気持ちを義姉に伝えることもできず、私はお料理を諦め、お酌をして回ることにしました」

結局、この日は気の休まる時間もなく、終始気をつかったというKさん。夫からはお礼を言われましたが、長男の嫁というだけでこんなに差別されるんだと、次男の嫁が恨めしくなったといいます。

後日、Kさんは次男のお嫁さんとその日の話をしましたが「自分の実家の方も長男の嫁は同様の扱いをされているため、自分はそんな思いをしたくないので次男である夫を選んだ」と告白されたとか。当然、義実家に対して責任も感じていないのがわかり、Kさんはなんだか自分が貧乏くじを引かされた気分になったそうです。

次男の嫁だけど頑張っています!

令和の世の中になっても続く「長男の嫁」としての苦労。本当にお疲れ様です。しかし、すべての次男の嫁が楽をしているわけではありません。