我が家の場合、世間でよくある嫁姑問題ではなく、舅による家庭での独裁が問題でした。
舅は齢70代後半。歳を重ねれば誰でも身体も思うように動かなくなるでしょう。しかし、本人はそれをなかなか認められません。一歩も動かず、結果、体重は増え続け、そのために体調が悪くなりました。
また、家族が何か注意をしても、誰の言うことも聞かず、「俺は正しい」の一点張りです。
たしかに、本人の頭の回転は速く、年齢の割にはといっては失礼ですが、パソコンもお手の物です。会話の内容も若いし、とにかく人の批判が大好きな人です。
しかし、年齢には抗えないというのが私の正直な感想です。自分の不摂生はさておき、「自分は何か重大な病気なはずだ」と信じきっていました。
毎日インターネットで検索しては、病院にいき、無理矢理、診断をもらって、なぜか嬉しそうに帰ってくるのです。そして。入院となれば、その喜びは頂点になるという、私から見ればなんとも不思議な状況です。そのような事をここ数年繰り返していました。
話はそれますが、こうした高齢者が多いという前提に立てば、日本の医療費増加に歯止めをかけるのもさぞかし難しいなとも思ったりしました。
本当に何もしない夫
同居にあたり、私は嫁姑問題として起こり得るであろう台所の領域問題や家事の分担について、早々に放棄していました。