多くの産業では老後2000万円を退職金だけではまかなえない
ここまで見てくるとお分かりになるかと思いますが、一部の産業、たとえば、「鉱業」、「保険」、「海運・倉庫」、「百貨店・スーパー」、「新聞・放送」、「ホテル・旅行」といった産業では平均退職金が2000万円を超えているものの、それ以外の産業においては2000万円に到達していない産業も見受けられます。
もっとも、ここで上げられている金額は平均ですから、この水準以上にもらっている人もいますし、それ以下の方もいます。
ただ、退職金が2000万円あるから老後2000万円問題とは無縁になるかといえば、決してそうではないでしょう。
退職後も住宅ローンが残っている場合もありますし、ライフスタイルによっては老後に向けて多くの資金な場合もありますし、介護などの状況によってはさらにお金が必要となるケースもあります。
老後2000万円問題で熱量が増したといえる老後資金ですが、退職金以外にも公的年金もありますが、それら以外に自助努力で資金準備が必要の可能性があります。
【ご参考】産業別合計平均退職金
ここからは、ご参考までに定年、会社都合、自己都合、その他を含んだ産業別の平均退職金額を示しておきます。