たとえば「年間200万円貯めるための家計バランス」を見つけたら、そこから自分が見習えるところと、その家計とのギャップを洗い出します。
配偶者や子どもの有無、年齢、住んでいる場所、負債の有無などさまざまなところでギャップが生じてくるかもしれませんが、貯金に成功している人たちの家計バランスを知ることは有益です。どこにお金をかけていて、どこにお金をかけていないかがわかるからです。
筆者も貯金がニガテだったときに、よくこのバランスの研究をしていました。「夫婦2人で食費3万円なのに、私は1人で3万円も使ってる!」とか「保険料払い過ぎかも?」とか、いろんな発見があるはずですよ。
4. 出費をグループ分けする
最後は家計の見直しをしていくのですが、まずは出費を3つに分類してほしいのです。1つは毎月必ず決まった金額だけ支払う固定費、2つ目は毎月払うけれど工夫すれば減らせそうな変動費、3つ目は毎月発生するとは限らない費用です。
1つ目の固定費は、毎月支払うので見直し効果が大きいのですが、見直しには骨が折れることも多いでしょう。たとえば、居住費や通信費、保険料などがこれにあたります。ここは生活の基礎を担うことが多く、むやみに削ると生活自体に支障をきたす場合もあります。
2つ目の変動費は、食費や娯楽費、被服費など。これらは工夫次第で減らすことができそうですが、生活するうえでの満足度を高める部分なので、下手に削ると効果が小さいのに満足度が大幅に減ってしまう可能性があります。