「妻が自分の意見を主張する」ことで一緒に夫婦になっていく

育てるのも諦めるのも無理なら、第3の道を考えてみるのはどうでしょうか。結婚生活が「価値観の違う者同士が話し合い、お互いの妥協点を模索する」ものならば、まずは家庭のことは妻から「YES/NO」の意思表示をして、自分の考えを主張するのです。

今まで、夫を立てるにしろ、育てるにしろ、その役割が妻だったのは、男性社会で女性が経済的に自立できなかったということが大きかったでしょう。現代は環境が変わって男女平等が当たり前になり、女性も仕事をする人が増加しています。

冷静に考えれば、「家事育児は女性の仕事」といった法律はなく、ただの価値観。「家事が苦手」「子どもは好きだけど夫の方が関わり方は上手」という家庭も多いもの。様々な家庭の話を聞いていると、男女に差はないなと感じさせられます。

まずは家庭に関わることが多い妻の方が「自分はこれが苦手、好きじゃない」「これならできる、これは好き」と意思表示をすること。もちろん、夫側の意思表示も聞きます。夫婦で話し合いをして、妥協点を模索し、2人とも苦手なことは家電や外注という選択肢も考えるのです。

この方が、夫を立てたり、育てたりするよりも、「一緒に夫婦になっていく」形になるでしょう。令和は「妻が主張する」でいかがでしょうか。

永山京子